酸で洗う!?何をするの?酸洗い

酸洗い技術の紹介について


酸洗いとは、酸性の液体が金属を溶かすという性質を応用した加工技術です。これにより、バリをとることで角を丸めたり、表面粗さをよくしたり、ミクロン単位でのわずかな寸法調整を行います。さらに、酸性により防錆効果を製品に付加して劣化を防ぐことが実現します。これらの加工は、人間の手や機械ではとどかなかったり、困難であったりして不可能なケースや人がつきっきりになることでコストがかかってしまいますよね。酸洗いでは、液体に製品をつけるだけですので、一度に大量の製品を処理することができますし、設備も簡単なため投資が少なくてすみます。複雑な形状や大型な形状でも液体が侵入していくことにより従来不可能であった仕上げが可能になります。

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酸洗いの留意点について


酸洗いで注意しなければならないのが前工程の管理です。酸性で溶かすといってもミクロンレベルですので限度があります。したがって、前工程のバリの大きさや表面粗さの程度を加味したうえで処理時間と酸性の液体の種類を選定する必要があります。試行錯誤によって最適条件を設定しなければなりません。次に安全面です。酸性の液体は人の皮膚に触れるとやけどの症状が発生したり、臭気が強いので直接吸引してしまうと気分を害してしまいます。保護具の着用の徹底や換気設備を整えなければなりません。最後に環境面で、酸性の液体を流出させると土壌汚染や水質汚染につながり企業イメージを損なってしまいます。正しい処理方法を手順書で押さえる必要があります。

メッキ加工の一種であるリン酸処理は酸や高温などの刺激に強い耐性を持つ皮膜を形成します。そのため、過酷な環境に置く金属製の製品や機械設備の保護に最適です。