浸けるだけじゃない!?職人技の酸洗い

意外と手間がかかる酸洗い


金属加工の過程において、スケールや強度の錆を取り除いて素材を綺麗にする酸洗いですが、硫酸や塩酸に浸すだけの単純作業と勘違いしていませんか? 酸洗いの作業は脱脂洗浄から始まり、一度水洗いをしてから、酸洗いをし、もう一度水洗いします。その後中和処理を施してまた水洗いをし、純水で洗浄をさせた後、乾燥させるという、手間のかかる手順を踏んでいます。この作業を怠ると、メッキの密着不良を起こしたり、研磨作業をしても光沢が出てこなかったりします。 酸処理後の排水処理も厄介です。廃液には金属が溶け込んでおり、種類によっては沈殿して分離しにくいものがあります。それを下水に流してしまうと、深刻な健康被害や生態系破壊を引き起こす危険性が高いのです。場合によっては廃液から有毒ガスが発生する事もあるため、廃水・排気設備を万全に整えた上で職人が責任もって処理しなければなりません。

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光輝く酸洗いの職人芸


この酸洗いの難しい所は、チタン、ステンレス、鉄鋼といった多種多様な金属に合わせて、化学洗浄処理における微調整が必要になる事です。酸洗いする金属の種類が変われば、酸の種類と混合比・濃度だけでなく、温度や時間等、あらゆる要素で設定し直さなければなりません。この調整を少しでも誤ると、酸で金属が溶けず綺麗になっていない、逆に強すぎて表面が荒れたり溶けてなくなってしまったりします。金属の汚れ具合によって効果が変わるのはもちろん、酸処理によって強度が低下するリスクもあるため、素材の状態を見極める職人の目と腕が欠かせません。
また酸処理には、酸洗い、酸浸漬の他に、エッチングと呼ばれる手法があります。これは冷間圧延等の常温加工によって生じる変質層を除去ために用いられますが、熟練の職人であれば、複雑で微細な形状や、半導体などの電子部品や精密部品等にも対応する事ができます。

塗装剥離は意外と簡単です。剥離剤を購入し、塗装の剥離をしたい物に説明書に従い塗ります。ある程度時間を置くと、塗装がドロドロになって簡単に剥離することが出来ます。塗装により剥離が難しい場合があります。